膀胱がん膀胱全摘除術に際する拡大リンパ節郭清、生存への寄与はなし(SWOG S1011)/ASCO2023
筋層浸潤性膀胱がんに対する膀胱全摘除術(RC)に際し、リンパ節郭清の範囲と予後の関連をみた試験の結果が、米国臨床腫瘍学会年次総会(2023 ASCO Annual Meeting)において、米国・Baylor College of MedicineのSeth P. Lerner氏から発表された。
北米で行われた手術に関する第III相無作為化試験SWOG S1011の結果である。本試験では手術手技の均てん化を図るため、参加施設を限定し、27施設36人の医師が参加した。さらに、手術手技の質を担保するため、各群50例ずつの術中写真や病理レポートを、外部専門医(SWOG Surgery Committee)がレビューした。