上巻では小児診療の基本を中心に解説しましたが、下巻では、実際の外来診療で遭遇する頻度の高い疾患に注目し、「小児喘息」と「腹痛」を中心にお届けします。小児喘息では2002年に改定されたガイドラインを基に診療方法を具体的に解説します。腹痛では、小児の生理機能をおさえたうえで適切な鑑別診断のコツをお伝えします。最後に緊急性の高い腹部疾患についても詳しく扱います。
【小児の気管支喘息】
増え続ける小児の気管支喘息。先生方も喘息を持つお子さんを診る機会は非常に多いはず。
2002年に改訂されたガイドラインに沿って、従来のものとの変更点や年齢別にみる慢性期の薬物療法について、内科医が陥りやすいピットフォールなどを解説していきます。成人と違う小児科気管支喘息について理解を深めてください。
又、「急性期の薬物療法」と「乳児喘息」も解説。急性発作を起こしているお子さんが来院!そんな時先生方はどう対処されますか…?“急性期ではどうすべきか?”ご覧いただければ、小児診察の苦手意識を払拭できるはず。
【腹部疾患】
こどもで腹痛を来たす疾患ベスト3は、感染性胃腸炎、便秘、そして学童期で増加している過敏性腸症候群の3つです。こどもの腹部疾患をテーマに、便秘の診察法と治療〜浣腸のコツ、そして下痢の鑑別診断をするために必要なこどもの生理機能の特徴、ママたちとのコミュニケーションが必要となる問診のコツなどを中心に解説します。
小さなお子さんであればあるほど、消化管の生理機能は全く違ってきます。つい忘れてしまいがちなその点を念頭において診察をすすめることがとても大切。
【緊急疾患】
いよいよ最終話。苦手意識を克服してこどものみかたになるための、最後のステップは、こどもの緊急疾患です。腹痛を伴い、通常の疾患と間違えてしまいがちでありながら実は緊急性の高い腹部疾患、そして髄膜炎について解説します。腹部疾患ではケースを提示。あなたはこのケース、正確に診断できるでしょうか・・・?緊急疾患を見逃さないための大切な徴候や病状把握のコツ、有用な診断法は?成人をみるときとの違いは?貴重なコメントを盛りだくさんでお送りします。
最後にシリーズを通してこどものみかたを学習してきた馬杉の感想、そして、Dr.中野からのメッセージもあります。どうぞお見逃しなく!