StageIV大腸がんにおける原発巣切除は生存期間を延長-大規模コホート研究より

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 StageIV大腸がん患者における原発巣切除のベネフィットに関して、現在報告されているエビデンスはきわめて質が低いものである。非ランダム化研究で原発巣切除のベネフィットが報告された場合、若年者で全身状態(PS)良好な患者を選択している可能性もある。カナダのShahid Ahmed氏らは、大規模な人口ベースのコホート研究において、進行大腸がんの原発巣切除による延命効果について、これまで報告されているバイアスを排除したうえで検討した。その結果、年齢、PS、合併症、化学療法などの予後変数に関係なく、原発巣切除がStageIV大腸がん患者の生存期間を延長することが示された。Cancer誌オンライン版2013年11月12日号に掲載。

 本研究は、カナダ・サスカチュワン州で1992年~2005年に診断されたStageIV大腸がん患者を対象としたレトロスペクティブなコホート研究である。
 適格患者1,378例が同定され、平均年齢は70歳(範囲:22~98歳)、男女比は1.3:1であり、そのうち944例(68.5%)が原発巣切除を受けた。また、1,378例のうち42.3%が化学療法を受け、19.1%が2次化学療法を受けた。生存率はカプランマイヤー法で推定し、ログランク検定で比較した。原発巣切除による生存期間延長効果については、Cox比例多変量回帰分析を用いて、ほかの予後変数を調整し評価した。

 主な結果は以下のとおり。

・全生存期間中央値は、化学療法単独例で8.4ヵ月(95%CI:7.1~9.7ヵ月)に対し、原発巣切除および化学療法施行例で18.3ヵ月(95%CI:16.6~20ヵ月)であった(p<0.0001)。

・Cox比例分析により、化学療法施行(ハザード比[HR]:0.47、95%CI:0.41~0.54)、原発巣切除(HR:0.49、95%CI:0.41~0.58)、2次化学療法施行(HR:0.47、95%CI:0.45~0.64)、転移巣切除(HR:0.54、95%CI:0.45~0.64)が生存期間延長と相関していたことが示された。

(ケアネット 金沢 浩子)

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