日本人乳がん患者の特徴と予後 最新の知見とは

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ケアネット

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 乳がんは日本人女性にとって最も典型的ながんの1つである。ほかの典型的ながんとは異なり、高齢より中年女性での発症頻度が高い点が特徴といえる。このように、乳がん患者の臨床的な特徴を知ることは、個別化医療を行っていくうえで重要である。そこで、The BioBank Japan(以下、BBJ)Projectと呼ばれる日本人乳がん患者を対象とした研究概要を紹介する。北海道大学大学院 中村 幸志氏らによる調査。Journal of Epidemiology誌3月号(オンライン版2017年2月20日号)掲載の報告。

 BBJとは、がんや心臓病といった一般的な病気を個別化治療を行うために、大規模なバイオバンクに基づいて計画されたプロジェクトである。本調査は、20歳以上の乳がん患者で、BBJに2003年~08年に登録されたうち、診断から90日以内の2,034人を対象に行われた。主な調査項目は患者の臨床的な特徴などであった。さらに、この臨床的な特徴が死亡率に与える影響も検討された。この研究によって、いくつかの臨床的兆候と乳がんにおける死亡率の相関が明らかになった。

 主な結果は以下のとおり。

・対象患者において、ステージ分類の割合はそれぞれ以下のとおりであった。
ステージ0または未分類、ステージI、ステージII、ステージIII、ステージIV:11.4%、47.9%、37.0%、2.9%、0.8%
・組織型分類の割合はそれぞれ以下のとおりであった。
非浸潤がん、浸潤がん、ページェット病タイプ、その他:12.9%、81.0%、0.2%、5.8%
・エストロゲン受容体が陽性の患者は75.8%、プロゲステロン受容体が陽性の患者は62.1%であった。
・1,860人(登録患者2,034人より脱落した174人を排除)のうち、218人はフォローアップ期間に亡くなった。

(ケアネット 中野 敬子)

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