成人へのインフルエンザワクチンはTIVが効果的

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インフルエンザ予防接種を毎年受けている成人にとっては、三価不活化インフルエンザワクチン(TIV)が鼻腔内投与型のインフルエンザ弱毒生ワクチン(LAIV)より、予防効果が高いようだ。米国Armed Forces Health Surveillance CenterのZhong Wang氏らが、米国軍人100万人超を対象に行った調査で明らかにしたもので、JAMA誌2009年3月4日号(オンライン版2009年3月2日号)で発表した。

入院率は、対照群、LAIV群、TIV群の順に高率




同研究グループは、17~49歳の軍人について、2004~2005年、2005~2006年、2006~2007年の3期間中の、インフルエンザワクチン接種の有無と種類、また肺炎またはインフルエンザによる入院件数について調べた。

3期間を通じて、TIV群は、LAIV群やワクチンを受けなかった対照群に比べ、肺炎またはインフルエンザによる入院率が有意に少なかった(2004~2005年;TIV群8.6/1000人・年に対しLAIV群18.3/同、対照群19.4/同、2005~2006年;TIV群7.8/同、LAIV群10.6/同、対照群10.9/同、2006~2007年;TIV群8.0/同、LAIV群11.1/同、対照群11.7/同)。

LAIV群とTIV群の摂取効果について見てみると、対照群と比較した場合の効果のスコアで、LAIV群は10.7~20.8だったのに対し、TIV群では28.4~54.8と高かった。

1~2シーズン摂取を受けていない群では、LAIVとTIVの効果は同等




ただ、過去1~2シーズンにインフルエンザの予防接種を受けていないグループについての接種効果を調べてみたところ、LAIV群とTIV群の摂取効果の差は見られなかった(2005~2006年;p=0.53、2006~2007;p=0.56)。

それでも同グループで予防接種を受けた人の肺炎またはインフルエンザによる入院率は、全体の同率よりも低率だった(例;2005~2006年;全体が10.6/1000人・年に対しLAIV群は7.7/1000人・年)。

(當麻あづさ:医療ジャーナリスト)

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