看護師と医師のどちらが内視鏡検査に向いているか?

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ケアネット

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イギリスやアメリカでは、看護師による消化管内視鏡検査が、専門団体の承認を得て一般的に行われている。これまで1センターを対象とする研究で、安全で効果的であり、患者にも容認される手技であることが示されている。しかし、看護師がこうした役割を担うことについて、臨床面と費用対効果の面から、厳密かつ大規模な評価は行われていなかった。そこで英国スウォンジー大学のJohn Williams氏らの研究グループは、上部・下部消化管の内視鏡検査について、医師と看護師の臨床的な有効性を比較することを目的に、6病院で無作為化試験を実施した。BMJ誌2009年2月28日号(オンライン版2009年2月10日号)より。

内視鏡検査の質を競う




本試験には、医師67人と看護師30人が参加。施設による診療のバラつきを最小化するため、ゼレン法による無作為化が施されている。

対象患者は2002年7月から2003年6月にかけて、適格者4,964例のうち4,128例(83%)を無作為化、そのうち1,888例(38%)の患者の参加を得た。

行われた手技は、診断を目的とした食道・胃・十二指腸検査と軟性S状結腸鏡検査(鎮静の有無にかかわらず)で、参加病院は標準的な準備、技術、手順に従った。

主要評価項目は調査票による胃腸症状とし、検査の満足度、不安状態(すべての処置の意向について分析)、直接的あるいは遅延性の合併症、検査と結果報告の質、患者による施行者の選択、そして1年後に新たな疾病が診断されたかどうかが、処置をしたかを踏まえて分析された。

看護師の手技が一部で医師を上回る




検査後、1日、1ヵ月、1年時点いずれでも、医師群と看護師群との間に有意な差は認められなかった。ただ1日後では、看護師群のほうが患者満足度が高かった。また、看護師は医師より、胃と食道の検査で優秀であることが認められた。生活の質に関するスコアは医師群がわずかに高かったものの、統計学的に有意といえるほどではなかった。

これらから研究グループは、看護師による内視鏡検査は、安全かつ効果的だと結論づけた。

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