コンピュータ支援のマンモグラム単独読影は2人読影に匹敵

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ケアネット

コンピュータ支援のマンモグラム単独読影は2人読影に匹敵のイメージ



マンモグラフィ検診による小さな乳癌の検出感度は、マンモグラムの読影を単独でするより2人で行うことのほうが高い。では、コンピュータ支援検出システムを使った単独読影はどうだろうか。2人読影に匹敵する検出能力を発揮できるかどうかを検証していた英国のCADET II研究グループ(Computer-Aided Detection Evaluation Trial II)のFiona J. Gilbert氏(アバディーン大学)らは「匹敵する」ことを報告した。NEJM誌2008年10月16日号(オンライン版2008年10月1日号)より。

イングランド女性3万1,057例を、「単独読影」「2人読影」に割り付け




試験は、2人読影とコンピュータ支援検出を用いた単独読影による乳癌検出率の「matched-pair比較」による等価比較試験として設計された。イングランドの3施設で、マンモグラフィによる定期検診を受けている女性3万1,057例を、「2人読影を受ける群」と、「コンピュータ支援検出を用いた単独読影を受ける群」、または「2人読影とコンピュータ支援単独読影の両方を受ける群」に、1:1:28の比率で無作為に割り付けた。

主要評価項目は、各読影法ごとの乳癌検出率と、両方の読影法を受けた群における要精検率とした。

コンピュータ支援読影のほうが要精検率がわずかに高い




乳癌検出率は、「2人読影群」が227例中199(87.7%)、「コンピュータ支援単独読影群」が227例中198(87.2%)だった(P = 0.89)。

要精検率は、「2人読影群」が3.4%、「コンピュータ支援単独読影群」が3.9%で、両者には小さいが有意な差が認められた(P<0.001)。

コンピュータ支援単独読影の推定感度は87.2%、特異度は96.9%、陽性適中率は18.0%だった。2人読影は推定感度87.7%、特異度97.4%、陽性適中率21.1%だった。

コンピュータ支援単独読影と2人読影によって検出される腫瘍の病理学的属性に有意差はなかった。

これらからGilbert氏は「コンピュータ支援による単独読影は、2人読影に代替しうる。マンモグラム読影を1人で行う場合の乳癌検出率を改善できる」と結論している。

(武藤まき:医療ライター)

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