ウルソデオキシコール酸無効のPBCに何をオンする?/NEJM

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ケアネット

ウルソデオキシコール酸無効のPBCに何をオンする?/NEJMのイメージ

 ウルソデオキシコール酸治療で効果不十分な原発性胆汁性胆管炎(PBC)の患者に対し、ベザフィブラートの追加投与はプラセボ追加投与と比較して、生化学的完全奏効率が有意に高いことが、フランス・Assistance Publique-Hopitaux de Paris(APHP)のChristophe Corpechot氏らによる第III相の二重盲検プラセボ対照無作為化試験の結果、示された。ウルソデオキシコール酸治療で効果不十分なPBC患者は、病勢進行のリスクが高いが、PPAR(peroxisome proliferator-activated receptors)アゴニストのフィブラート系薬を併用することでベネフィットがもたらされる可能性が示唆されていた。NEJM誌2018年6月7日号掲載の報告。

プラセボ対照で24ヵ月時点の生化学的完全奏効を評価
 試験は、ウルソデオキシコール酸治療が効果不十分であるとParis 2基準(血清中ALPまたはAST値が正常上限値の1.5倍超、または総ビリルビン値が異常値を示すなど)に基づき確認されたPBC患者100例を対象に、24ヵ月間にわたり行われた。被験者は無作為に2群に割り付けられ、ウルソデオキシコール酸治療は継続したまま、ベザフィブラートを400mg/日(50例)、またはプラセボ(50例)を投与された。

 主要評価項目は、24ヵ月時点で評価した生化学的完全奏効(総ビリルビン、ALP、AST、アルブミンがいずれも正常値、かつプロトロンビン指数[プロトロンビン時間の派生尺度]が正常値を示す場合と定義)であった。

生化学的完全奏効率、併用群31% vs.プラセボ0%
 24ヵ月時点で生化学的完全奏効が認められたのは、ベザフィブラート併用群31%、プラセボ群0%であった(群間差:31ポイント、95%信頼区間[CI]:10~50、p<0.001)。また、ALP正常値であった患者は、ベザフィブラート併用群67%、プラセボ群2%であった。掻痒、疲労感、非侵襲的評価(肝硬度やELF[Enhanced Liver Fibrosis]スコアなど)による肝線維化の変化に関する結果も、主要評価項目の結果と一致していた。

 両群とも2例の患者が、末期肝疾患から合併症を呈した。

 クレアチニン値のベースラインからの変化は、ベザフィブラート併用群は5%上昇、プラセボ群は3%低下であった。筋痛は、ベザフィブラート併用群20%、プラセボ群10%でみられた。

(ケアネット)

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PBCに対するベザフィブラートの有用性がフランスで証明された(解説:上村直実氏)-876

コメンテーター : 上村 直実( うえむら なおみ ) 氏

国立国際医療研究センター国府台病院 名誉院長

J-CLEAR評議員

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