StageII/III大腸がんでのD3郭清切除術「腹腔鏡下」vs「開腹」:ランダム化比較試験での短期成績(JCOG 0404)

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ケアネット

StageII/III大腸がんでのD3郭清切除術「腹腔鏡下」vs「開腹」:ランダム化比較試験での短期成績(JCOG 0404)のイメージ

 臨床的StageII/IIIの大腸がんに対して、日本のオリジナルであるD3リンパ節郭清を伴う腹腔鏡下手術の有効性および安全性はいまだ明らかではない。JCOG(日本臨床腫瘍研究グループ)により、全生存期間について開腹手術に対する腹腔鏡下手術の非劣性を検討するランダム化比較試験が実施されているが、今回、D3郭清を伴う腹腔鏡下手術の短期成績における安全性および臨床的ベネフィットが報告された。Annals of surgery誌オンライン版2014年2月6日号に掲載。なお、主要評価項目の解析結果については2014年のうちに報告される予定。

 本試験の対象は、腫瘍の主占居部位が盲腸、上行結腸、S状結腸または直腸S状部のいずれか、術前画像診断でT3またはT4(他臓器浸潤を除く)、N0-2、M0のすべてを満たす、などの適格基準を満たした大腸がん患者である。患者は術前にランダム化され、D3リンパ節郭清を伴う大腸切除術を受けた。安全性をパー・プロトコール・セットで解析した。

 主な結果は以下のとおり。

・2004年10月~2009年3月に1,057例を開腹手術群524例と腹腔鏡下手術群533例に無作為に割り付けた。
・D3郭清は、開腹手術群では521例(99.4%)、腹腔鏡下手術群では529例(99.2%)で行われた。
・開腹手術への移行は29例(5.4%)であった。
・腹腔鏡下手術を受けた患者のほうが、手術時間が52分長かったが、手術の出血量は少なかった(各々p<0.001)。
・腹腔鏡下手術では、術後の排ガスが早く、手術5日後の鎮痛薬の使用回数が少なく、また術後在院日数がより短かった。

(ケアネット 金沢 浩子)

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