夏の運動時の水分補給、清涼飲料水は避けるべき?

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HealthDay News

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 高温環境下で、運動中と運動後に糖分やカフェインを含む清涼飲料水を摂取すると、急性腎障害(AKI)リスクが高まる可能性があることが、米ニューヨーク州立大学バッファロー校運動栄養科学のZachary Schlader氏らの研究により示された。詳細は「American Journal of Physiology-Regulatory, Integrative and Comparative Physiology」1月2日オンライン版に発表された。

 この研究は12人の健康な成人を対象としたもの。参加者には、室温を摂氏35.1度に設定した実験室内で、トレッドミルやダンベル運動などの運動を30分間行ってもらい、運動中(2L)および運動後(1L)に果糖ブドウ糖液糖やカフェインを含む清涼飲料水または水を摂取する実験を、7日間以上の間隔を設けた上で続けて行ってもらった。

 実験では、15分間の休憩をはさみながら、これらの運動を4時間にわたって実施してもらった。運動前、運動終了直後と運動終了から24時間後に、参加者の体温と心拍、血圧、体重、AKIのマーカーを測定した。

 その結果、清涼飲料水を摂取した実験後には、AKIのマーカーである血中クレアチニン濃度が上昇し、糸球体濾過量(GFR)は低下しており、AKIリスクが高まっていたことが分かった。一方、運動中や運動後に水を摂取した実験後には、AKIのマーカーにこうした変化は認められなかった。

 また、清涼飲料水を摂取した場合には、水を摂取した場合と比べて血圧を上げるホルモンであるバソプレシンの血中濃度が、運動前よりも運動後に大幅に上昇した。さらに、清涼飲料水を摂取した場合には、軽度の脱水が認められた。

 これらの結果を受けて、Schlader氏らは「気温の高い環境下では、運動中や運動後に清涼飲料水を摂取しても水分補給にはならない可能性がある」と述べ、運動中の水分補給に清涼飲料水は適さないと指摘している。ただし、運動中の清涼飲料水の摂取による長期的な影響や、腎臓病リスクとの関係を明らかにするには、今後さらなる研究が必要だとしている。

[2019年2月13日/HealthDayNews]Copyright (c) 2019 HealthDay. All rights reserved.利用規定はこちら

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