父子の対話でコンドーム使用率が向上? 望まない妊娠や性感染症の抑制に有用か

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HealthDay News

父子の対話でコンドーム使用率が向上? 望まない妊娠や性感染症の抑制に有用かのイメージ

 父親がティーンエージャーの息子とコンドームの使用について率直に話し合うことが、性感染症(STI)や計画外妊娠を予防する方法として有望であることが、ニューヨーク在住の父子を対象とした聞き取り調査から明らかになった。米ニューヨーク大学教授で米モンテフィオーレ医療センター青少年AIDSプログラムのナース・プラクティショナーであるVincent Guilamo-Ramos氏らが「Pediatrics」12月17日オンライン版に発表した。

 コンドームの使用はHIV感染を含めたSTIを予防できる唯一の避妊法とされる。しかし、米疾病対策センター(CDC)のデータによれば、過去10年間のティーンエージャーのコンドーム使用率は低下傾向にある。

 一方、コンドームの使用率の低下に伴いSTIの患者数は増加しているとの報告もある。この秋にCDCが発表したSTIのサーベイランスデータでは、2017年までの4年間、STI患者数は過去最高記録を更新し続け、そのうちの約半数をティーンエージャーや若年成人が占めていた。また、若者のHIV新規感染者の3人に2人は黒人やヒスパニック系の男性であることや、ティーンエージャーや若年成人から誕生した新生児は年間20万人以上に上ることが分かっている。

 Guilamo-Ramos氏らは今回、米ニューヨーク市に住む15~19歳の黒人またはヒスパニック系の父親と息子25組を対象に聞き取り調査を行った。その結果、父親が息子にコンドームの使用について繰り返し正確に教えることは可能であり、許容されうることが分かった。一方、息子は父親にコンドームの使用法や、破れるなどのトラブル、間違った使い方などについて教えてほしいと考えていることも明らかになった。さらに、こうした会話を通じて父親も自分自身のコンドームの使用法が改善すると考えていたという。

 以上の結果を踏まえ、Guilamo-Ramos氏らは「今回の研究では、父子でコンドームの使用について話し合うことは、ティーンエージャーの望まぬ妊娠やSTIの予防につながることが示された」と結論づけている。その上で、「父親が息子に正しいコンドームの使用法について繰り返し教えることができるようにするため、父子間のコミュニケーションが円滑になるように支援することは、男性のコンドームの使用率を向上させ、計画外妊娠やSTIを減らし、性に関する健康格差を解消する有望な方法といえるだろう」と述べている。

[2018年12月17日/HealthDayNews]Copyright (c) 2018 HealthDay. All rights reserved.利用規定はこちら

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