「加熱前のクッキー生地の味見は危険」、米FDAが注意喚起

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HealthDay News

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 ホリデーシーズンを前に、加熱する前のクッキーやケーキの生地を口に入れないよう、米食品医薬品局(FDA)が注意を呼び掛けている。生の小麦粉は大腸菌(E. coli)などの殺菌処理が行われていないため、加熱しないで食べると重篤な症状に陥る可能性がある。また、クッキーやケーキを作るのに必要な生卵もサルモネラ菌に汚染されている可能性があり、注意する必要があるという。

 米ロング・アイランド・ジューイッシュ・フォレスト・ヒルズ病院救急部門のRachel Bruce氏は、米疾病対策センター(CDC)のサイトでリコールの対象となっている小麦粉製品の情報をチェックし、自宅のキッチンに対象製品があれば廃棄するよう助言している。

 米国では、2016年に24州で63人が、小麦粉製品を加熱せずに摂取して大腸菌に感染した。これらの製品は、「Gold Medal」「Signature Kitchens」などのブランド名で販売されていたものや、それらが含まれていた製品だった。さらに、つい先月には食品会社のConAgra Brands社が「Duncan Hines」のブランド名で販売するケーキミックス用の小麦粉製品にサルモネラ菌が見つかり、4種類の製品がリコールの対象となった。これらの製品は、3つの州から報告された5例のサルモネラ菌感染に関連している可能性があるという。

 それでは、ホリデーシーズンに食中毒から身を守るためにはどうすればよいのだろうか?

 まず、子どもたちには、手作りの小麦粘土などを含めた加熱前の生地で遊ばせないことが挙げられる。また、お菓子などの生地は必ず加熱してから食べるようにし、自家製クッキーの生地をアイスクリームに入れたりしないようにする。FDAによれば、店で販売されているクッキー生地入りのアイスクリームは、安全に食べられるように殺菌処理されているという。

 FDAではそのほか、小麦粉や卵といった生の食材は、他の食品とは分けて保管し、製品ラベルに冷蔵保存の指示があればそれに従うことや、小麦粉や生卵などに触ったら石鹸で手を洗うことなどを予防策として挙げている。

 なお、大腸菌に感染した場合の症状は人によってさまざまだが、多くの場合は激しい腹痛や下痢(血が混じっていることも多い)、嘔吐がみられる。大腸菌が体内に入ってから数日後に体調を崩す場合が多く、ほとんどが1週間以内に回復するが、一部の患者では溶血性尿毒症症候群と呼ばれる重篤な腎不全状態に至る可能性もあるという。FDAは、こうした食中毒による症状についても理解しておくことが重要だとしている。

 一方、専門家の一人で、米レノックス・ヒル病院のRobert Glatter氏によれば、サルモネラ菌に汚染された食品を摂取すると通常6~48時間後に発症するが、それ以降に発症することもある。サルモネラ菌感染に伴う典型的な症状は発熱や下痢、激しい腹痛などで、症状は4~7日間にわたって続くが、ほとんどの患者が抗菌薬投与なしで回復するという。なお、FDAは、サルモネラ菌は高齢者や乳幼児、免疫力が低下した人に感染するとより危険であるとして注意を呼び掛けている。

[2018年12月11日/HealthDayNews]Copyright (c) 2018 HealthDay. All rights reserved.利用規定はこちら

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