小児の扁桃摘出術、3歳未満で術後合併症リスク上昇か

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HealthDay News

小児の扁桃摘出術、3歳未満で術後合併症リスク上昇かのイメージ

 慢性あるいは反復性の扁桃炎がみられる小児患者に対し、扁桃摘出術が行われることは珍しくない。しかし、3歳未満の小児では特に注意が必要かもしれない。米ボストン小児病院のClaire Lawlor氏らが扁桃摘出術を受けた小児患者約1,800人のデータを分析した結果、3歳未満の患者では術後の合併症リスクが高い可能性が示されたという。この研究結果は「JAMA Otolaryngology--Head & Neck Surgery」3月15日オンライン版に掲載された。

 Lawlor氏らは今回、米オクスナー・クリニック財団の医療施設6カ所で扁桃摘出術を受けた6歳以下の小児患者1,817人のデータを分析した。対象患者の手術時の平均年齢は3歳10カ月(範囲1~6歳)で、平均体重は17kg(同9~43kg)だった。

 その結果、術後の呼吸困難や脱水症、出血といった合併症の発生率は、全体では5.2%だったが、このうち3歳以上6歳以下の小児では4.6%であったのに対し、3歳未満の小児では7.0%とより高いことが分かった。一方、体重は術後の合併症リスクには影響しないことも明らかになった。このことから、同氏らは「体重は合併症の予測因子として有用ではなかった」とした上で、「低年齢児に対する扁桃摘出術の安全性について判断する際には体重よりも年齢の方が重要な指標になると考えられる」との見解を示している。

 専門家の一人で、今回の研究には関与していない米ハンチントン病院のMichael Grosso氏は「この研究結果は既に知られていることを裏付けるものだ。扁桃摘出術は、反復する扁桃炎や気道の閉塞がみられる場合など、一部の小児に対しては適した治療といえるが、リスクが全くないわけではない」と指摘。小児患者の親に対し、「まず、本当にこの手術が必要なのかどうか十分に検討し、もし少しでも疑問があればセカンドオピニオンを求めるべきだ」と助言している。

 なお、今回の研究では術後に1泊入院しても、入院しなかった場合と比べて合併症リスクが低下するわけではないことも明らかになった。Grosso氏はこの点に言及し、「多くの病院では術後の入院を必須としており、それによって小児の安全性をある程度守ることができていると考えられる。ただ、術後1週間以上が経過してから合併症が起こる場合もあるため、それらは入院で防ぐことはできない」と話している。

 一方、米コーエン小児医療センターのLee Smith氏は「3歳未満の小児患者を入院させることで、合併症が起こった場合も患者を守れる可能性はある」と強調。「われわれの施設でも、過去8年以上にわたって(術後の入院を必須とする)方針を適用してきたが、それによって低年齢の患者に安全な環境を提供することができている。どんな手術にもリスクはあるが、医療従事者はそのリスクを抑え、小児患者にできるだけ安全な環境を用意するための指針を定めておく必要がある」と話している。

[2018年3月15日/HealthDayNews]Copyright (c) 2018 HealthDay. All rights reserved.利用規定はこちら

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