ストレッチでPAD患者の下肢疼痛を軽減

提供元:
HealthDay News

ストレッチでPAD患者の下肢疼痛を軽減のイメージ

 末梢動脈障害(PAD)の患者では、ストレッチが下肢の血流を増加させ、疼痛を軽減する可能性があるという研究結果が、米ミネアポリスで5月4~6日に開催された米国心臓協会(AHA)のArteriosclerosis, Thrombosis and Vascular Biology/Peripheral Vascular Disease(ATVB/PVD 2017)学術集会で5月5日に発表された。

 研究上席著者である米フロリダ州立大学生物医学教授のJudy Muller-Delp氏は、「ストレッチは自宅で極めて安全かつ容易に行える治療法であり、歩行の耐久性が実際に改善され、歩行プラグラムに参加できるようになる可能性がある」と述べている。

 AHAによると、米国ではPAD患者は850万人を超える。歩行、階段昇降、運動などをしているときに、股関節や大腿、ふくらはぎに疼痛を伴う筋けいれんが起こることが多く、この疼痛は運動を中止すると消えることが多い。

 今回の研究では、PAD患者13人(平均年齢71歳)を対象に、足関節を約15%曲げる装具(スプリント)を用いて、ふくらはぎの筋肉のストレッチを1日30分間行ってもらった。1カ月間のストレッチ後、患者の血流は改善し、疼痛が軽減し、6分間歩行テストの歩行距離が延長した。また、疼痛で立ち止まることなく歩行できる距離も延長した。

 研究筆頭著者である電気通信大学(東京)工学部の堀田一樹氏は、「理学療法士は自宅でストレッチができるようにスプリントを調整し、装着する方法を正しく指導することができる」と述べており、「PAD患者では、血管の健康に運動トレーニングが有益であることは間違いない。歩行しにくい場合は筋肉ストレッチを行うことを勧める。快適に自信を持って歩行できるようになり、歩行運動プログラムに参加できる」とアドバイスしている。

 学会発表された研究は、査読を受けて医学誌に掲載されるまでは予備的なものとみなされる。

[2017年5月5日/HealthDayNews]Copyright (c) 2017 HealthDay. All rights reserved.利用規定はこちら

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