予防接種の「間違い」増加、血液感染の恐れも-厚労省、昨年度の発生状況公表

提供元:
CBnews

予防接種の「間違い」増加、血液感染の恐れものイメージ

 厚生労働省は10日までに、血液感染の恐れのある接種済みの注射器を使うといった予防接種の「間違い」の発生状況を公表した。医療機関内や集団接種の会場で起きたケースをまとめたもので、昨年度は前年度比434件増の6602件の報告があり、このうち血液感染の恐れのある事例が11件あった。
写真=予防接種の「間違い」防止に関する医療関係者向けのリーフレット

 予防接種に関する重大な健康被害につながる恐れのある事故を把握した場合、予防接種実施要領に基づき、厚労省に報告する必要がある。

 厚労省によると、昨年度の報告件数は、「接種間隔を間違えた」が3475件で最も多く、以下は「その他(対象年齢外の接種、溶解液のみの接種など)」(1212件)、「不必要な接種を行ってしまった」(797件)、「対象者を誤認して接種してしまった」(549件)、「接種量を間違えた」(203件)、「期限の切れたワクチンを使用してしまった」(193件)などの順だった。

 他の対象者に使用した針を使うといった「血液感染を起こし得るもの」については、接種済みの注射器・注射針の使用に加え、医師が自らの指に注射針の先が触れたことに気付かず、小児用肺炎球菌ワクチンを接種したケースもあった。

 厚労省は、予防接種の注意事項をまとめたリーフレット「予防接種における間違いを防ぐために」をウェブサイトに掲載。このリーフレットを活用したり、予防接種従事者研修会に参加したりするよう呼び掛けている。

(2017年10月10日 新井哉・CBnews)

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