診療科別、サービス残業の実情

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ケアネット

診療科別、サービス残業の実情のイメージ

 ケアネットでは2019年3月、会員医師約1,000人を対象に「医師の働き方改革」に関するアンケートを実施した。前編では、医師たちの時間外労働の現状と規制への賛成・反対意見について結果を報告している。今回は、支払いのない時間外勤務“サービス残業”の実態について、アンケート結果を発表する。

内科系でも「長時間ある」という回答が多い診療科も
 “サービス残業”だと感じている時間数について尋ねたところ、“なし”と答えた医師は21.2%。50%以上の医師が毎週少なくとも6時間以上のサービス残業はあると感じており、19.5%は週20時間以上がサービス残業になっていると回答した。

 また診療科別にこの結果をみたところ、それぞれ異なる分布がみられた。週20時間以上と答えた医師が最も多かったのは脳神経外科(33.3%)で、総合診療科(30.8%)、糖尿病・代謝・内分泌科(28.6%)と続いている。“なし”と答えた医師が最も多かったのは眼科(52.9%)。次いで、精神科(38.3%)、産婦人科(37.5%)という結果となった。産婦人科は一方で、週20時間以上と回答した医師も比較的多い(20.8%)。

なぜ“サービス”になっているのか
 サービス残業になっている理由についてたずねたところ、最も多かったのは「慣例的に申告しない、あるいは申告しづらい雰囲気があるため」という回答。また、自由記述では労働時間管理自体が機能していないと考えられる回答も散見された。長く続いてきた“当たり前”という雰囲気があることや、どんな時間外勤務に申告や支払いが必要かという取り決めが整理・周知されていないことなどが推察される。

 年代別・病床数別の回答や、自由記述で挙げられた具体的な理由など、詳細なデータはCareNet.comに掲載中

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(ケアネット 遊佐 なつみ)

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