赤沈が死亡率に影響か

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ケアネット

赤沈が死亡率に影響かのイメージ

 炎症マーカーの1つである赤血球沈降速度(ESR)が死亡率に影響しているかもしれない-。非常に高いESRは根底にある病状の指標として役に立つ。加えて、ESRの中等度亢進は生物学的老化に起因しうる。しかし、ESRが年齢に関係なく、死亡の予側因子となるかどうかはほとんど研究されていない。オランダ・エラスムス大学医療センターのJ.Fest氏らは、Rotterdam StudyにおけるESRの亢進と全死因死亡リスクの関連について分析。ESRの亢進が死亡における独立した予側因子であることを明らかにした。著者らは「ESRは年齢とともに増加するという事実にもかかわらず、全死因死亡リスクの増加との関連を残しており、詳細な追跡調査が必要」と述べている。Journal of Internal Medicine誌2019年3月号掲載の報告。

 研究者らは、一般集団の前向きコホートであるRotterdam Study(1990~2014年)のデータを解析。ベースライン時点で測定されたESRについて、個人が死亡または研究終了時点まで追跡した。ESRの中等度亢進(20〜50mm/h)、著しく亢進(>50mm/h)と全死因死亡との関連については、Cox比例ハザードモデルを用いて評価した。

 主な結果は以下のとおり。

・対象者は5,226人、平均年齢は70.3歳だった。
・フォローアップ期間中央値14.9年の間に3,749人(71.7%)が死亡した。
・調整後、ESR中等度亢進、著しく亢進の両者ともに、全死因死亡リスクの増加に有意に関連していた(ハザード比[HR]:1.23、95%信頼区間[CI]:1.12~1.35、HR:1.89、95%CI:1.38~2.60)。
・ESRは加齢とともに高くなり、合併症を伴わない75歳以上のグループでは、ESR>20mm/hで全死因死亡リスクの増加に有意に関連した(HR:1.29、95%CI:1.01~1.64)。

(ケアネット 土井 舞子)

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