子のアトピー性皮膚炎、母親の自己免疫疾患と関連

提供元:ケアネット

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公開日:2019/03/06

 

 アトピー性皮膚炎(AD)の発症機序に迫る興味深い論文が発表された。ADは、アトピー状態やフィラグリン遺伝子変異を含む多くの因子に影響を受け、遺伝子転座など遺伝子の一部が重複するような自己免疫疾患と関連していることが知られている。デンマーク・コペンハーゲン大学のC.R. Hamann氏らは症例対照研究を行い、母親の皮膚および消化器の自己免疫疾患が子のAD発症と密接に関連していることを明らかにした。これまで、親のADは子のADにおける重要なリスクになるものの、親の自己免疫疾患と子のAD発症との関連性はほとんどわかっていなかった。Journal of the European Academy of Dermatology and Venereology誌オンライン版2019年2月18日号掲載の報告。

 研究グループは、1996~2011年に出生した小児のうち、5歳未満でADと診断された小児と、一般集団の小児を1対10の割合でマッチさせた。登録データベースを用いて両親の自己免疫疾患について評価、親の自己免疫疾患と子のADとの関係性について条件付きロジスティック回帰分析を用いて解析した。

 主な結果は以下のとおり。

・AD小児群8,589例、ならびに対照群8万5,890例が解析に組み込まれた。
・親が1つ以上の自己免疫疾患を有する割合は、AD小児の母親5.89%(506例)、父親3.67%(315例)であり、対照群はそれぞれ4.85%(4,163例)、3.28%(2,816例)だった。
・母親の自己免疫疾患は子のADと関連したが(オッズ比[OR]:1.20、95%信頼区間[CI]:1.20~1.32)、父親はしなかった(OR:1.08、95%CI:0.96~1.22)。
・母親の自己免疫疾患が2つ以上(OR:1.96、95%CI:1.36~2.84)、皮膚の自己免疫疾患(OR:1.60、95%CI:1.24~2.07)、および消化器の自己免疫疾患(OR:1.24、95%CI:1.06~1.45)すべての項目で、子のAD発症と関連していた。

(ケアネット)