日本人高齢者の肺炎死亡リスク、歩行時間と関連

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ケアネット

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 わが国の前向き大規模コホート研究であるJapan Collaborative Cohort(JACC)研究から、高齢者における肺炎死亡リスクが、心血管疾患の既往の有無によらず、1日1時間以上の定期的なウォーキングによって低下する可能性が示唆された。Journal of Epidemiology誌オンライン版2018年9月22日号に掲載。

 本研究の参加者は65~79歳の日本人2万2,280人(男性9,067人、女性1万3,213人)。逆傾向重み付け競合リスクモデルを用いて、肺炎死亡におけるハザード比(HR)および95%信頼区間(CI)を算出した。

 主な結果は以下のとおり。

・追跡期間中央値11.9年の間に1,203人が肺炎で死亡した。
・心筋梗塞や脳卒中の既往がない参加者において、歩行時間が1日1時間以上の人は0.5時間の人よりも肺炎死亡リスクが低かった(HR:0.90、95%CI:0.82~0.98)。
・心筋梗塞の既往のある参加者において、肺炎と歩行に上記と同様の逆相関がみられた(HR:0.66、95%CI:0.48~0.90)。
・脳卒中の既往のある参加者において、歩行時間が1日0.6~0.9時間の人は0.5時間の人より肺炎死亡リスクが低かった(HR:0.65、95%CI:0.43~0.98)。

(ケアネット 金沢 浩子)

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