スタチンと特発性炎症性筋炎が関連

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ケアネット

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 オーストラリア・アデレード大学のGillian E. Caughey氏らの大規模な症例対照研究によって、スタチンの使用と特発性炎症性筋炎(idiopathic inflammatory myositis:IIM)が有意に関連することが示唆された。著者らは「世界的にスタチン使用が増加していることから、このまれな副作用についての認識が高まることが必要」としている。JAMA Internal Medicine誌オンライン版2018年7月30日号に掲載。

 本研究は集団ベースの症例対照研究で、症例群はSouth Australian Myositis Databaseで1990~2014年に組織学的に確認された40歳以上のIIM患者(n=221)で、対照群はNorth West Adelaide Health Studyから年齢・性別でマッチ(対照:症例=3:1)させた(n=662)。条件付きロジスティック回帰を用いて、2016年6月1日~2017年7月14日にデータを分析した。主要アウトカムは、炎症性筋疾患の尤度に関する未調整のオッズ比および糖尿病・心血管疾患で調整した後のオッズ比と95%信頼区間(95%CI)。

 主な結果は以下のとおり。

・計221例が症例群の適格基準を満たした。平均年齢(SD)は62.2(10.8)歳で、女性が132例(59.7%)であった。
・IIMの診断時のスタチン曝露は、221症例のうち68例(30.8%)、対照群662人のうち142人(21.5%)であった(p=0.005)。
・IIM患者のスタチン曝露の尤度は、対照の約2倍であった(調整オッズ比:1.79、95%CI:1.23~2.60、p=0.001)。
・壊死性筋炎の患者を除外しても、同様の結果が観察された(調整オッズ比:1.92、95%CI:1.29~2.86、p=0.001)。

(ケアネット 金沢 浩子)

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