扁平上皮肺がん1次治療、アテゾリズマブ+化学療法でPFS延長。高PD-L1群で顕著(IMpower131)/ASCO2018

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 Stage IV扁平上皮非小細胞肺がん(NSCLC)1次治療に対するアテゾリズマブと化学療法の併用に関する第III相試験IMpower131の結果が、米国・シカゴにて開催された米国臨床腫瘍学会年次総会(ASCO2018)で発表された。

 IMpower131試験は、化学療法未治療のStage IVの扁平上皮NSCLCを対象とし、アテゾリズマブと化学療法(カルボプラチン+nab-パクリタキセルまたはパクリタキセル)の併用と、化学療法(カルボプラチン+nab-パクリタキセル)単独の有効性および安全性を比較検討する、オープンラベル多施設共同無作為化第III相試験である。本試験には、下記の3群に1:1:1に無作為に割り付けた1,021例が登録された。

・対象患者:化学療法未治療のStage IVの扁平上皮NSCLC
・試験薬群
 ・A群:アテゾリズマブ+カルボプラチン+パクリタキセル(Atezo+CP)
 ・B群:アテゾリズマブ+カルボプラチン+nab-パクリタキセル(Atezo+CnP)
・対照群
 ・C群(対照群):カルボプラチン+nab-パクリタキセル(CnP)
・主要評価項目:B群対C群の治験担当医評価によるITT集団における無増悪生存(PFS)およびITT集団における全生存期間(OS)。今回はB群対C群のPFSの発表。

 主な結果は以下のとおり。

・PFS中央値は、Atezo+CnP群6.3ヵ月に対し、CnP群5.6ヵ月(HR:0.71、p=0.0001)、12ヵ月PFS率はそれぞれ24.7%と12.0%であった。
・PD-L1サブグループによるPFS
  PD-L1高発現(TC3またはIC3)では、Atezo+CnP群10.1ヵ月に対し、CnP群5.5ヵ月であった(HR:0.44)。
  PD-L1低発現(TC1/2またはIC1/2)では、それぞれ6.0ヵ月と5.6ヵ月であった(HR:0.70)。
  PD-L1発現陰性(TC0かつIC0)では、それぞれ5.7ヵ月と5.6ヵ月であった(HR:0.81)。
・奏効率は、Atezo+CnP群49%に対し、CnP群41%であった。
・奏効期間は、Atezo+CnP群7.2ヵ月に対し、CnP群5.2ヵ月であった。
・全有害事象発現率は、Atezo+CnP群99%に対し、CnP群97%。各治療法における既知の事項と同様であった。

 OSベネフィットは次回の中間解析で発表される。

■参考
ASCO2018 Abstract
IMpower131試験(Clinical Trials.gov)

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(ケアネット 細田 雅之)

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