食の欧米化で前立腺がんリスクが高まる

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ケアネット

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 食の欧米化は前立腺がんのリスクを高める可能性があることが、国立がん研究センターのSangah Shin氏らの研究で明らかになった。Cancer Causes & Control誌2018年6月号に掲載。

 食生活は前立腺がんの進行に影響を与えるとされる。そこで、著者らは日本人男性の食生活と前立腺がんのリスクの関係について大規模コホート研究を行った。今回の研究では、4万3,469例の日本人男性を対象に、食事のパターンと前立腺がんの進行度に関する5年間の追跡調査を行った。調査の開始は1995年から1998年で、2012年の調査終了までに1,156例の前立腺がんが認められた。

 主な結果は以下のとおり。

・探索的因子分析の結果、対象者の食事パターンは慎重的(野菜や果物、穀物を積極的に摂取し、肉は控える食事)、欧米的、伝統的の3種類に分類された。
・3種類の食事パターンのうち、欧米的な食事パターンでは全前立腺がんのリスクが1.22倍(95%CI:1.00~1.49、p trend=0.021)、限局性前立腺がんのリスクが1.24倍(95%CI:0.97~1.57、p trend=0.045)、進行前立腺がんのリスクが1.23倍(95%CI:0.82~1.84、p trend=0.233)であった。
・慎重的な食事パターンでは、全前立腺がんのリスクと限局性前立腺がんのリスクが有意に低かった。
・伝統的な食事パターンは、前立腺がんのリスクとの関連性が認められなかった。

(ケアネット 生島 智樹)

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