医師数増加も依然偏在、人口当たりで最も少ない県は?

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 厚生労働省がこのほど取りまとめた2016(平成28)年の「医師・歯科医師・薬剤師調査」の結果によると、医療施設に従事する医師は、総数の95.4%に当たる30万4,759人であった。これを都道府県別に人口10万人対医師数でみると、全国平均では240.1人で、前回の14年調査に比べ6.5人増となったものの、最も多かった徳島県(315.9人)と最も少なかった埼玉県(160.1人)では倍近い開きがあることがわかった。

 本調査は、医師や歯科医師、それに薬剤師が厚生労働大臣に届け出た各届出票に基づき、厚生労働省が2年に1度実施するもの。
 このうち、医療施設(病院・診療所)に従事する医師は30万4,759人で、前回調査時から7,914人、率にして2.7%の増加となった。男性医師は24万454人で、対前回調査比で4,104人(1.7%)増だったのに対し、女性医師は6万4,305人で、前回調査時から3,810人、率にして6.3%の増加となった。

 平均年齢は、全体で49.6歳。病院に従事する医師は44.5歳で、約30年にわたって上昇傾向が続いている。一方、診療所に従事する医師では59.6歳となっており、2010(平成22)年から引き続き上昇している。

 主な診療科別にみると、従事する医師数が最も多かったのが「内科」6万855人(20.0%)で、「整形外科」2万1,293人(7.0%)、「小児科」1万6,937人(5.6%)が続いた。また、主な診療科別にみた平均年齢は、「肛門外科」が58.5歳と最も高く、逆に最も低かったのは「救急科」で41.4歳だった。

 従業地の都道府県別にみた人口10万人当たりの医師数は、全国平均で240.1人であった。このうち、最も多かったのは徳島県で315.9人、次いで京都府(314.9人)、高知県(306.0人)などとなっている。一方、最も少なかったのは埼玉県160.1人で、茨城県(180.4人)、千葉県(189.9人)で、いずれも首都圏。今回の調査では、26都府県で平均を上回っていたが、最多の徳島県に比べて最少の埼玉県では約半数程度の医師数しか確保できておらず、依然として地域による偏在は大きいといえる結果となった。

■参考
平成28年(2016年)医師・歯科医師・薬剤師調査の概況(厚生労働省ホームページ)

(ケアネット 鄭 優子)

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