冠動脈カルシウムが認知症に関連

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ケアネット

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 米国の疫学研究であるMESA(Multi-Ethnic Study of Atherosclerosis)で、ベースライン時の冠動脈カルシウム(CAC)スコアが高いと、血管性危険因子、アポリポ蛋白E(APOE)-ε4、脳卒中発症に関係なく認知症リスクが有意に高かったことを、滋賀医科大学の藤吉 朗氏らが報告した。この結果は、血管損傷が認知症発症に関与するという仮説と一致する。Circulation: Cardiovascular Imaging誌2017年5月号に掲載。

 著者らは、ベースライン時(2000~02年)に45~84歳で心血管疾患および著しい認知障害のなかった6,293人を調査した。認知症の同定には、入院および死亡証明書の「疾病および関連保健問題の国際統計分類」コードを用いた。また、Coxモデルを用いて、CAC分類またはlog2(CAC+1)の1SD当たりのハザード比を、一時的な脳卒中/心血管疾患を除外する/しないの両方において、血管性危険因子、APOE-ε4を調整して算出した。

 主な結果は以下のとおり。

・追跡期間中央値12.2年の間に271例が認知症を発症した。
・ベースライン時のCACと認知症リスクの間に段階的関連性が認められた。
・認知症リスクは、CACがない場合と比べ、CACスコア1~400で23%、401~1,000で35%、1,001以上で71%増加した(傾向のp=0.026)。
・log2(CAC+1)が1SD高いと、認知症リスクが24%(95%信頼区間:8~41%、p=0.002)増加した。
・この関連は、一時的な脳卒中/心血管疾患で部分的に説明されたが、イベント除外後も、ベースライン時の年齢に関係なく有意に関連していた。

(ケアネット 金沢 浩子)

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