抗うつ薬使用患者で注意すべきOAB、薬剤間で違いも

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抗うつ薬使用患者で注意すべきOAB、薬剤間で違いものイメージ

 これまで、抗うつ薬を使用した女性患者における過活動膀胱(OAB)について調査されていた。OABに対する抗うつ薬の影響および男女の泌尿器系生理学(解剖学、ホルモン)の相違に関して、文献の矛盾するデータに基づき、トルコ・トラキア大学のVolkan Solmaz氏らは、抗うつ薬を使用した男性患者におけるOABを調査した。International neurourology journal誌2017年3月24日号の報告。

 対象は、異なる疾患に対し抗うつ薬を使用している男性患者112例(抗うつ薬群)および健常対象男性90例(対照群)。全202例に対し、overactive bladder-validated 8(OAB-V8)アンケート、International Consultation on Incontinence Questionnaire-Short Form(ICIQ-SF)、ベック抑うつ評価尺度(BDI)を用いて評価を行った。

主な結果は以下のとおり。

・抗うつ薬群は、対照群と比較し、OAB-V8、ICIQ-SF、BDIスコアが有意に高かった。
・OAB罹患率は、ベンラファキシン使用患者で最も高く(68.2%)、セルトラリン使用患者で最も低かった(28.0%)。
・OABの頻度は、抗うつ薬群間で統計学的に有意であった。
・単変量ロジスティック回帰分析では、OABの存在、抗うつ薬の使用、BDIスコア、患者の年齢の間に、有意な関連が認められた。
・多変量ロジスティック回帰分析では、OABの存在と抗うつ薬の使用との間に、統計学的に有意な関連が認められた。

 著者らは「さまざまな疾患に対し抗うつ薬を使用している男性では、OAB発症、OAB症状の重篤度の増加が認められた。これは、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬の分子レベルまたは個体レベルでの、ユニークな薬理学的作用に起因している可能性がある」としている。

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(鷹野 敦夫)

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