周術期の脳梗塞予防:卵円孔はターゲットとなりうるか?(解説:香坂 俊 氏)-941

提供元:臨床研究適正評価教育機構

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公開日:2018/11/06

本記事のコメンテーター

香坂 俊( こうさか しゅん ) 氏

慶應義塾大学 循環器内科 専任講師

J-CLEAR評議員

心臓には卵円孔foramen ovaleという部位が存在する。いや、「存在していた」と書くべきだろうか?
胎生期にはこの卵円孔が開いており、母体(胎盤)から回ってくる新鮮な血液をそのまま右房から左房へと流し込む役割を果たしている。しかし、胎児が母体の外に出て、最初の自発呼吸を行うや否やダイナミックに血行動態は変化し、左房側から卵円孔はFlap(蓋)をあてられ閉鎖してしまう。
しかし、この卵円孔にあてられた蓋はそれほ…

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本企画では、J-CLEARの活動の一環として、CareNet.comで報道された海外医学ニュース「ジャーナル四天王」に対し、臨床研究の適正な解釈を発信します。