IgA腎症のステロイド治療に対する警鐘(解説:木村 健二郎 氏)-721

提供元:臨床研究適正評価教育機構

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公開日:2017/08/29

本記事のコメンテーター

木村 健二郎( きむら けんじろう ) 氏

地域医療機能推進機構東京高輪病院 院長

J-CLEAR評議員

IgA腎症に関する診療ガイドラインでは、尿蛋白≧1g/日かつCKDステージG1~2の腎機能が維持されているIgA腎症では、短期間高用量経口ステロイド療法とステロイドパルス療法のいずれも推奨グレードBで推奨されている。しかし、尿蛋白0.5~1.0g/日のIgA腎症でのステロイド療法に関しては十分なエビデンスはなく、エキスパートの意見として推奨されている(推奨グレードC1)にすぎない。糸球体ろ過量(GFR)60未満のCKDステージ3~5のI…

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1) 日本腎臓学会. エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2013. 東京医学社;2013.

2)厚生労働省難治性疾患克服研究事業進行性腎障害に関する調査研究班. エビデンスに基づくIgA腎症診療ガイドライン2014. 東京医学社;2014.

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J-CLEAR(臨床研究適正評価教育機構)は、臨床研究を適正に評価するために、必要な啓発・教育活動を行い、わが国の臨床研究の健全な発展に寄与することを目指しています。
本企画では、J-CLEARの活動の一環として、CareNet.comで報道された海外医学ニュース「ジャーナル四天王」に対し、臨床研究の適正な解釈を発信します。