〔CLEAR! ジャーナル四天王(70)〕 偶発的な心臓への照射はその後の冠動脈イベント発生リスクを増加させる

提供元:臨床研究適正評価教育機構

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公開日:2013/03/22

本記事のコメンテーター

西山 信一郎( にしやま しんいちろう ) 氏

大手町フィナンシャルシティ 西山クリニック 院長

J-CLEAR評議員

心臓(冠動脈)への照射が動脈硬化を進展させることは知られているが、実際に乳がんに対する放射線療法における電離放射線の心臓への偶発的被爆が、その後の虚血性心疾患のリスクに与える影響は不明である。本試験では2,168例の乳がんに対して放射線治療を受けた患者を対象に、その後重大な冠動脈イベント(心筋梗塞、冠血行再建、虚血性心疾患による死亡)の発生率が上昇したか否かを検討したものである。

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J-CLEAR(臨床研究適正評価教育機構)は、臨床研究を適正に評価するために、必要な啓発・教育活動を行い、わが国の臨床研究の健全な発展に寄与することを目指しています。
本企画では、J-CLEARの活動の一環として、CareNet.comで報道された海外医学ニュース「ジャーナル四天王」に対し、臨床研究の適正な解釈を発信します。