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Dr.山中の攻める問診<下巻>

診断の9割は問診と身体所見でつく!鑑別疾患を鋭く絞り込む山中流診察術

シリーズ名
Dr.山中の攻める問診
診療科
総合診療科 
収録内容
腰痛 ~左胸部痛、そして腰痛・・・~
頭痛 ~3日続けて ER受診~
一発診断 63歳男性 下腿浮腫 慢性心不全で来院
一発診断 55歳男性 肝硬変あり。3日前にハゼ釣りに行った
一発診断 48歳女性 突然話が通じない
攻める身体診察
講師
山中 克郎
収録時間
79 分
価格
5,500円(税込)
発行日
2014-07-15
商品コード
CND0200

最初の1分間で患者さんの心をつかみ、攻める問診で鑑別を3つ程度に絞り込む。そして、キーワードからSnap Diagnosis(一発診断)を行ったり、鑑別診断を展開していきます。難しい症例も診察が愉しくなること間違いなし!下巻ではさらに、“山中流身体診察術”を披露。身体に臓器位置をペイントしながら、頸静脈波の観察ポイントや心不全における的を絞った診察、心雑音の聴取法、そして、聴診器で心雑音の擬音を体験する裏ワザなど、病気を身近に感じながら楽しく学んでいきます。

「腰痛 ~左胸部痛、そして腰痛・・・~」


61歳男性。10日前に左胸部痛でERを受診し肋軟骨の疑いと診断される。ロキソニンで痛みは減少するも6日前に突然腰痛を発症。3日前からは肉眼的血尿が確認される。身体所見は、左胸部に腫脹と圧痛がある。また右肘内側と腰部に腫脹を確認した。この患者さんの診断は何だったのでしょうか?病歴や身体所見、検査所見のどこにキーワードがあり、どの様に攻める問診を行っていくか、皆で考えていきましょう。

「頭痛 ~3日続けて ER受診~」
35歳女性。6日前に頭痛、発熱、耳鳴りを発症。2日前に頭痛が増悪し3日続けてER受診された患者。嘔吐、飛蚊症、顔面紅斑もみられるも、検査所見は異常なし。この患者の診断は何だったのでしょうか?病歴や身体所見、検査所見のどこにキーワードがあり、どのように攻める問診を行っていくか、皆で考えていきましょう。

「一発診断 63歳男性 下腿浮腫 慢性心不全で来院」
【症例】63歳男性。下腿浮腫があり、慢性心不全の増悪により来院。よく見ると足首の内側に色素沈着、一部潰瘍の痕があります。病歴や身体所見から一発で診断をつけるSnap Diagnosis(一発診断)。今回も実際の症例をもとに貴方の一発診断力を試し、診断ロジックを確認しましょう。

「一発診断 55歳男性 肝硬変あり。3日前にハゼ釣りに行った」
【症例】55歳男性。3日前にハゼ釣りに行き、虫刺されによる激しい痛みにより救急外来受診。水疱を伴う皮下出血があり、既往歴に肝硬変があります。病歴や身体所見から一発で診断をつけるSnap Diagnosis(一発診断)。今回も実際の症例をもとに貴方の一発診断力を試し、診断ロジックを確認しましょう。

「一発診断 48歳女性 突然話が通じない」
【症例】48歳女性。夫と来院。妻が「ここはどこ?」、自分が作った料理を「これ何?」と言い始め、話しが通じなくなった。夫と話していることは判っている。経過観察のため一泊入院を薦めると承諾したものの、10分後には「入院するなんて誰が言ったの!?」と拒絶し怒って帰宅してしまいました。病歴や身体所見から一発で診断をつけるSnap Diagnosis(一発診断)。今回も実際の症例をもとに貴方の一発診断力を試し、一発診断ロジックを確認しましょう。

「攻める身体診察」
最終回は趣向をかえて、鑑別診断を導き出すための“山中流”身体診察を披露。手の診察で貧血の程度や栄養状態を推定し、膠原病の可能性を探ります。頸部の診察で頸静脈波を的確に診るポイント、推定中心静脈圧から心不全を疑うなど、身体に臓器位置をペイントしながら、リアルに楽しく解説。また、苦手な方が多い心雑音の聴取では、聴診器で、AS(大動脈弁狭窄症)、MR(僧帽弁閉鎖不全症)、AR(大動脈弁閉鎖不全症)の擬音を体験できる裏ワザを紹介し、病気を身近に感じながら聴診の真髄を解説します。

山中 克郎 ( やまなか かつお )氏 福島県立医科大学会津医療センター 総合内科学講座 特任教授 諏訪中央病院 総合診療科 非常勤医師 大同病院 内科顧問

1985年名古屋大学医学部卒業、名古屋掖済会病院 研修医。1989年よりバージニア・メイソン研究所(米国シアトル)研究員となる。1995年に帰国後 名城病院 内科、国立名古屋病院 血液内科を経て、1999年にカルフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)一般内科に留学する。この時に“診断の神様”ローレンス・ティアニー教授に出会い総合診療に目覚める。2000年に帰国後、名古屋医療センター 総合診療科、藤田保健衛生大学 一般内科/救急総合診療部を経て、2010年10月藤田保健衛生大学 救急総合内科 教授、2014年諏訪中央病院 総合診療科 院長補佐、2019年より現職。